7月最初の週末は、全国的に暑かったですね。
報道によれば、この週末で700人以上の方が熱中症で救急搬送されたとのことです。
ランニングを含め夏場のスポーツにおいては、熱中症や脱水症状は容易に起こりえます。
しかし、予防法や対策は決して難しいことではありません。
以下に代表的な方法を整理しますので、毎月マラソンにご参加を予定されいる方も、そうでない方も、必ずお読みください。
コマメに水分補給する
ミネラル、塩分、糖分を含むスポーツ飲料をコマメに飲みましょう。
夏場の屋外では、本人が自覚している以上に汗をかき、体内の水分が失われていきます。
また口から補給した水分は、すぐに身体に吸収される訳ではありません。
具合や調子が悪くなってから飲む、では手遅れになる場合があります。
そうなってしまう前に、コマメに、とにかくコマメに、水分補給しましょう。
涼しい場所で休む
直射日光に当たりながら動き続けていると、大量の汗をかき、すぐに熱中症に陥ってしまいます。
木陰や建物の影など、涼しい場所で休む習慣をつけましょう。
その際、うちわや扇子などで涼風を浴びるのもお勧めします。
さらには、首筋やわきの下、ふとももの内側など、太い血管が通っている部分を氷や濡れタオル等で冷やすと、効率よく身体を冷却することができます。
無理をしない
イベントに参加すると、非日常の高揚感などで、つい冷静さを失ったり無理をしたりする場合があります。
特にスタート前は「自己記録を更新したい」といった気持ちが前のめりになりますし、走り出したら「ぜったい完走せねば」などと無理してしまうことが容易に想像できます。
絶対に無理はやめましょう。
少しでも「おかしいな」と感じたらすぐに走行を止め、大事を取って休んでください。
毎月マラソンは、競技会ではありません。
気ラクに続けられることがポイントですから、決して無理せず走るのをサッと止めて、翌月の次回参加までに体調を整えましょう。
以上3点、決して難しいことではありません。
軽度の熱中症や脱水状態は、本人は自覚しにくく、周りからも分かりにくいものです。
まずご自身で、常に「自分は大丈夫か?」と自問自答しながら上記3点を実践してください。
最後に、重要なお知らせです。
熱中症や脱水症は、毎月マラソンの保険ではカバーできません。
当協会は、いわゆる「スポーツ障害保険(レクリエーション保険)」に加入しています。
参加者の捻挫、打撲、擦過傷、骨折等のケガに対しては保険で対応できますが、熱中症や脱水症は対象外です。
それは、保険会社の解釈において、熱中症・脱水症は「ケガ」ではなく「病気」の扱いだからです。
いうなれば、マラソン大会に参加して風邪をひいてもその医療費を補償できないのと同じなのです。
保険の種類によっては熱中症や脱水症をカバーできるものもありますが、掛け金が非常に高額のため、毎月マラソンの参加費では賄いきれません。
万が一、毎月マラソン開催中に熱中症の方を見かけたら、スタッフができる限りの応急処置は致します。
しかし、非常に心苦しいですが、熱中症・脱水症対策はあくまで「自己責任による自己管理」を原則として、それでも不安な場合は、ご自身で保険に加入してください。